編み図が読めない初心者向け|かぎ針を使ったコースターの編み方を写真つきで解説

ハンドメイド

「編み物をしてみたい!」と思っても何からチャレンジすれば良いのかわからない初心者さんは多いですよね。

編み物をはじめるなら、まずはコースターを作ってみるのがおすすめ。サイズが小さく短い時間で作成できて、何個あっても便利なものなのでコースターは編み物の練習としてピッタリです。

本記事は写真つきで作り方を説明するので編み図が読めなくても問題ありません。コースター作りにおすすめな毛糸の種類や、かぎ針の選び方、初心者がやりがちなミスと対処法まで紹介しているので初心者の方はぜひ参考にしてください。

この記事を読めば、見よう見まねでかぎ針を使って丸いコースターが作れるようになりますよ。

初心者さんでもそろえやすい|編み物に必要な材料と道具

  • 毛糸1玉(アクリル100%)
  • かぎ針(7号)
  • とじ針
  • 目印リング(クリップでも可)※なくても大丈夫です

上記の材料は全て100均で購入可能です。目印リングとは編み目の目印にしたい箇所にひっかけて使うもの(詳しくは作り方を説明するときに紹介します)。「あれば便利」というアイテムなので無くても問題ありません

毛糸とかぎ針については、選び方がわからない方も多いと思うので詳しく解説します。

コースターにおすすめの毛糸って?洗濯するならアクリルがおすすめ

コースターをつくるときは基本的にどんな毛糸を選んでも大丈夫です。

毛糸の種類にもよりますが、だいたいコースターひとつにつき10gくらい毛糸を消費します。今回使用した毛糸は80gと大きめですが、売っている多くの毛糸は60gくらい。なので毛糸一玉で5つくらいコースタができますよ。

もし「この毛糸かわいい!」と一目ぼれしたなら、好きな毛糸で編むのが一番ですね。ただ、ポンポンがついているタイプ安定性が悪くコースター向きではないので避けましょう。

「どれでもOK!」と言われても毛糸コーナーに行くとたくさんの毛糸が並んでいるので、どれを選べば良いのか迷ってしまうかもしれません。

以下の2点を満たしているのがコースターにおすすめの毛糸です。選ぶ際の基準にしてみてください。

①アクリル100%
②明るめの色

アクリルは洗濯しても縮まないのでたわしにできます。コースターとして使って古くなってきたら、たわしとして活用できてムダがありません。

明るめの色がおすすめなのは編み目が見やすいからです。初心者の方はネイビーやブラウンよりもベージュやライトグレーのほうが扱いやすいと思います。

今回の作り方で使用している毛糸のように、途中で色が変わっているものもおすすめ。途中で毛糸を変えなくても自然に複数の色が混ざったコースターに仕上がります

毛糸の素材についてもっと知りたい方は、ぜひ下記の記事を参考にしてください。

かぎ針の号数とは?どうやって選べばいいの?

毛糸のラベルには目安の号数が記載されています。よくわからなければ、まずは記載通りの号数を選んでみましょう。人によって力加減はちがいますし、記載の号数でなくても大丈夫です。

大きい号数ほどザクザク編めてふんわりとした仕上がりになり、小さい号数ほど細かくしっかりした仕上がりに。しかし編み目が細かくなるほど編む量が増えて編み目を数えにくくなるので、初心者さんには大きめの号数の方がおすすめですよ。

参考として、以下に一般的な毛糸の種類とかぎ針の号数を表にまとめました。

毛糸の種類かぎ針
極細2/0号
中細3/0号
合太4/0号
並太5/0~7/0号
極太8/0~10/0号
  • 大きい号数はふんわり、小さい号数はしっかりした仕上がり
  • 指定の号数でなくてもOK

簡単なかぎ針編みコースターの作り方

ここからは写真を見ながら作り方を説明していきます。2段目まで編めればあとは繰り返しですよ。

まずは毛糸を指に一周ひっかけます。指の根元から指先に向けて糸をもっていきましょう。

右手でわっかの合わさった部分をもち、写真のように左手でもちかえます。

そして右手でかぎ針をもち、わっかにかぎ針を入れ外側から内側に向かって糸をひっかけます。

そのままわっかに引き抜くと編み目がひとつできました。次は先ほどと同じように糸をひっかけて今度はできたループ引き抜きます。

これで作り目が完成しました。

ここから1目編んでいきます。最初と同じようにわっかにかぎ針を入れて糸を引っかけ引き抜きましょう。

今度はわっかに通さずに糸を引っかけます。かぎ針に2つループができているので、2つとも引き抜きましょう。

ここまでで1目完成です。同じように5回(先ほどの1目を合わせると計6回)繰り返して編んでください。
※作り目は1目に含みません。

6目編めたらかぎ針のループを大きくして、かぎ針を抜きます。そして赤丸のついている糸を、矢印の方向にぎゅっと糸を引っ張って丸く整えましょう

先ほどのループにかぎ針を戻し、1目めにかぎ針を入れて糸を引っかけます。そのまま1目めとかぎ針のループの2つを引き抜けば1段目の完成。これでコースターの真ん中の丸の部分ができました。

では2段目をつくっていきましょう。糸をひっかけてループに引き抜きます(くさり編みといいます)。段のはじめは、このように1目くさり編みを作ります。

先ほどと同じ場所にかぎ針を入れ、糸をひっかけて引き抜きます。かぎ針のループまでは引き抜きません
※2目めに編まないように注意しましょう

もう一度糸を引っかけて今度はループ2つとも引き抜きます。これで1目編めました。

同じ場所に同じ手順でもう1目編みます。次はそのとなり(1段目の2目め)に2つ編み、あとは繰り返し。つまり、2段目は1目につき2つずつ編む(計12目)ことになります。

1目編めたところで目印リングを使っておくと便利です。1目めにリングを引っかけておくと、一周したときにわかりやすいですよ。

12個編めたら写真のようになります。一周目の最初は階段のようになっているので、それが目印になります(目印リングがあればわかりやすいですよね)。

目印リングを通している1目めにかぎ針を入れ、ループを2つとも引き抜き2段目は完成。

3段目からは2段目のやり方を繰り返すだけです。まずはくさり編みを1つ編んで、前の段にかぎ針を入れながら編んでいきます。

3段目からは2段目のやり方を繰り返すだけ

1つだけそれぞれの段でちがうのは編む個数です。2段目は1目に対して2つ編んでいきましたよね。

3段目は最初に1目編んだら次の目にうつり、そこに2つ編みます。そのとなりは1目、そのとなりは2目…と繰り返しましょう。2段目は計12目編みましたが、3段目は18目編みます。

4段目は1目、1目、2目の繰り返し。5段目は1目、1目、1目、2目…と1目を編む回数が増えていきます。好きな大きさになるまで段数を増やしてください。

各段の編む数について、表にまとめておきましょう。

2段目2目、2目、2目…
3段目1目、2目、1目、2目…
4段目1目、1目、2目、1目、1目、2目…
5段目1目、1目、1目、2目、1目、1目、1目、2目…

今回は10段目まで編みました。最後まで編めたらかぎ針を引き抜き、糸を手前に引っ張ります。

あとは余った糸をとじ針を使って処理するだけ。裏にひっくり返して、できるだけ目立たないように糸を通していきましょう。途中で色が変わっている場合は、同じ色のところに糸を通してください。編みはじめの部分も同じように処理します。

数センチほど糸を処理できたら、はさみで糸を切って完成です。

あせらなくて大丈夫!初心者がやりがちなミスと対処法

編み物初心者がやってしまいがちなミスを2つピックアップミスしないためのポイントや簡単な対処法をまとめています。修正方法さえわかっていれば失敗は怖くありませんよ。

①どこまで編んだかわからない

編んでいる途中に話しかけられて「どこまで編んだかな……」とわからなくなることがあります。

なので予防策として今何段目を編んでいるのか、何個とばしで編んでいるのかなどを自分がわかるようにメモするのがおすすめ。例えば、一段編み終わったら正の字に一本ずつ線を足していくようにすれば簡単でわかりやすいですね。

もしメモしていなかったとしても、編んでいる場所からさかのぼって編み目を数えれば問題ありません。

自分がわかるように編みながらメモする

②間違えて編んでしまった

間違って編んでしまってもあせらなくて大丈夫です。まずはかぎ針をぬいて矢印の方向に糸をゆっくり引っ張りましょう。

間違えた分だけほどいたら、かぎ針を入れて先ほどまでと同じように編んでいきます。

間違えたときはゆっくり引っ張る
※丁寧にしないと、どこまでほどいたかわからなくなる

まとめ|毛糸のコースターで編み物の幅を広げよう

基本の編み方さえ理解できればあとは繰り返しなのでコースターを編むのは簡単です。少し形がいびつになってしまっても、たわしとして使えば気になりません。何個もコースターを作っておけば、コップや気分に合わせて選べて毎日の楽しみが増えますね。

材料や道具が少なくて間違えても何度でもやり直せるのが編み物の長所。コースターが作れるようになれば、いろんなものを編んで作れるようになるでしょう。写真を見るだけよりも実際に自分で手を動かしながら作り方を見るほうが「そういうことか!」と理解できるので、ぜひチャレンジしてみてください。

ハンドメイド初心者向けにおすすめのジャンルをまとめた記事もあるので、よければご覧ください。