【一覧つき】おすすめの毛糸の種類は?素材ごとに特徴・用途を解説!

ハンドメイド
  • マフラーを編みたいが、どんな毛糸で編めばよいか分からない
  • かわいいと思って毛糸を買ったが何を作るか迷っている
  • 毛糸売り場に毛糸が多すぎて選べない
  • ネットで毛糸を買いたいので素材ごとの特徴を教えてほしい

本記事ではこんな疑問を解決すべく、毛糸の素材ごとの特徴と用途を解説いたします。さらに一覧表も作成しているので簡単に種類ごとの特性を把握できますよ。

初心者さんにおすすめの種類もご紹介。「まずはどの毛糸で編むのがいいんだろう……」と悩んでいる方は、ぜひご確認ください。

毛糸の素材を確認するならラベルをチェック

毛糸の素材を確認するには、ラベルの材質(品質)の部分を見ましょう。ラベルには重要な情報が書かれているので、毛糸を使い終わるまでは捨てずに置いておいてください

ラベルには主に以下の情報が書かれています。

  1. 材質(品質)
  2. 標準状態重量
  3. お取り扱い方法
  4. 参考使用針
  5. 標準ゲージ

素材ごとの違いとは?特徴・用途を解説

ウール・カシミヤ・シルク……、毛糸の素材はさまざまです。「毛糸売り場に行ったけど種類がたくさんあって、どれがいいのか分からなかった……」という経験はありませんか。

ここからは素材ごとのメリットとデメリットを解説します。それらを踏まえて”何を編むのがおすすめか”もまとめていますよ。「せっかく編んだのに思った出来映えにならない」なんてことにならないよう、編む前には適した毛糸を知っておきましょう。

では素材ごとの特徴を簡単に表にまとめたので、こちらも参考にしてください。

素材メリットおすすめ
ウール保温性・吸水性
軽い
シワになりにくい
色や種類が豊富
マフラー、手袋
カシミヤ保温性・吸水性
軽い
シワになりにくい
なめらかな肌ざわり
マフラー、ストール
絹(シルク)保温性・吸水性
ツヤがある
紫外線カット
レース小物、ショール
麻(リネン)通気性・速乾性
さらっとしている
丈夫で長持ち
バッグ、ペットボトルカバー
綿(コットン)保温性・吸水性
肌に優しい
洗濯しやすい
セーター
アクリル保温性
軽い
リーズナブル
汚れを吸着
アクリルたわし、あみぐるみ

ウール|初心者におすすめ

ウールは動物性繊維の一種で主に羊の毛を指します。保温性・吸湿性が高いので秋冬にピッタリの毛糸です。コットンよりも軽くシワになりにくいのも特徴ですね。毛糸を代表する素材なので、色や種類が豊富です。初心者さんにおすすめですよ。

ただし毛玉ができやすく水洗いをしたら縮んでしまうので、取り扱いには注意しましょう。また虫食いも起きやすいです。なので毛糸を触る前には手を洗い、湿気のない場所で保管してください。

保温性を活かしてマフラー手袋を作るとよいでしょう。汗を吸ってくれるので身に着けるものを編むのに向いています。

カシミヤ|高級感のある肌ざわり

カシミヤヤギから採取できる毛をカシミヤといいます。ウールと同様に保温性・吸湿性が高く軽い素材です。毛の繊維に関してはウールよりも細いので、肌ざわりがなめらかですよ。カシミヤには油脂が含まれているので独特の光沢感があります。

毛の繊維が細かい分、毛羽立ちしやすく毛玉になりやすいのがデメリット。ウール同様に虫食いにも注意です。また、毛の採取に手間がかかるのでコストが高いですね。

肌ざわりのよさを活かして、ストールマフラーを作ってみるのはいかがでしょうか。チクチクしないので肌が弱い方にもおすすめです。

絹(シルク)|つるっとしたツヤ

蚕が作る繭から取れるのが絹(シルク)。動物性繊維なので保温性・吸湿性に優れています。毛が細くつるっとしたツヤがあるのが特徴的ですよ。さらに紫外線をカットする効果があるので夏にも向いています。

つるりとしているので摩擦に弱く表面が傷つきやすいです。柔らかい素材よりも編みにくいので、あまり初心者向けではありません。紫外線をカットするため、素材に紫外線が吸収されて変色しやすいです。乾燥や保管時は注意しましょう。

毛が細いので繊細なレース編み向きの素材です。なのでコースターやハンカチなどのレース小物がピッタリでしょう。UVカット効果を活用して春夏に活躍する薄手のショールを編むのもよいです。

麻(リネン)|夏にピッタリの通気性

麻(リネン)は植物性繊維で、亜麻や苧麻が原料となっています。通気性・速乾性が高く、さらっとした手触りで春夏におすすめですよ。さらに他の素材と比較しても、丈夫で長持ちしやすい特性があります。

縮みやすく、しわになりやすいので洗濯する際は注意してください。できるだけ手洗いし、洗濯機を使用するなら単体で洗うほうが安全でしょう。

麻を使用すると、ナチュラルな夏らしい雰囲気になります。よって夏に使うバッグを編むのがおすすめです。ペットボトルカバーといった小物もおしゃれに仕上がりますよ。

綿(コットン)|お手入れが簡単

綿花から作られるのが綿(コットン)です。保温性と吸湿性のどちらも優れていて、柔らかい肌ざわりが魅力。どんな季節でも使いやすい素材です。水やアルカリに強い丈夫な素材なので、洗濯しやすいのも嬉しいですね。

水を含みやすいのはメリットなのですが、縮みやすいというデメリットでもあります。乾燥させるときは気をつけましょう。毛羽立ちしやすく摩擦にも注意です。

綿は肌ざわりが心地よくセーターに向いていますね。汚れても洗濯できるので子ども服にもピッタリです。

アクリル|発色がよく汚れを吸着

アクリルは石油を原料とする化学繊維。ウールと似た特徴を持っていて、保温性が高くふっくらと軽いです。リーズナブルな価格で手に入り、100均で見かけた方もいるのではないでしょうか。なので編み物初心者さんが練習用として使うのにも最適です。発色がよく汚れを吸着する性能もあります。

吸水性がないので汗を吸わず、ベタつきを感じる方もいるかもしれません。また毛玉ができやすく、静電気が起こりやすいです。洗濯の際は注意してください。

メリットとデメリットを踏まえるとアクリルたわしがおすすめですね。毛玉ができても問題ありませんし、汚れをしっかり吸着してくれます。色の種類が豊富で発色がよく、あみぐるみにも向いていますよ。

まとめ

今回は毛糸の素材ごとに特徴と用途をまとめました。初心者におすすめなのはウールとアクリルです。手に入りやすく、編みやすい質感ですよ。

縮みやすかったり、摩擦に弱かったりと素材によって注意すべき点はさまざま。せっかく編むなら、自分が編みたいものに適した毛糸で編みたいですよね。

素材の特徴を活かしたものを作れるのが、編み物初心者を脱却する第一歩です。ぜひこの記事を参考にして毛糸を選んでみましょう。

以下の記事では、初心者さん向けに「かぎ針でコースターを編む方法」を紹介しています。写真つきで細かく解説しているので、気になった方は読んでみてください。